シュヴァルツ・アプフェル~黒果~魔女と呼ばれた総長はただ1人を所望する
「バイクで運べれば楽なんだけどなー」
岸本くんが愚痴っぽく言うと、伊刈くんが呆れたように「無理だろ」と話す。
「いくら何でもこの量。お前のバイクのサイドバックじゃあ入らねぇだろ」
「央汰のバイクならもう少し載せれんじゃね? 何往復もすれば」
「てめぇは人にばっかりやらせる気かよ!?」
コントのような2人のやり取りを見ながら、伊刈くんが怒りっぽいのって岸本くん限定なんじゃないかな? と思った。
「まあまあ。今日はすき焼きにしようかと思ってるから、頑張って」
嫌いな人はそういないだろうし、野菜を切ってしまえば鍋でまとめて調理出来るからと思ってそのメニューに決めた。
『すき焼き!?』
すると2人は声をそろえて嬉しそうに繰り返す。
「マジか。いつぶりだろ」
「肉! 肉多めにな!」
「はいはい」
途端に元気になった2人に思わず笑いをこぼす。
しかもそんな2人に眞白が得意げに告げた。
「お2人とも、喜んでください。しかも国産和牛ですよ!」
『おおーーー!』
今度はそろって雄たけびまで上げた。
迷惑だから抑えようね。
そう、でもお高目な国産和牛すき焼き用のお肉なので、実はわたし自身も楽しみだったりする。
岸本くんが愚痴っぽく言うと、伊刈くんが呆れたように「無理だろ」と話す。
「いくら何でもこの量。お前のバイクのサイドバックじゃあ入らねぇだろ」
「央汰のバイクならもう少し載せれんじゃね? 何往復もすれば」
「てめぇは人にばっかりやらせる気かよ!?」
コントのような2人のやり取りを見ながら、伊刈くんが怒りっぽいのって岸本くん限定なんじゃないかな? と思った。
「まあまあ。今日はすき焼きにしようかと思ってるから、頑張って」
嫌いな人はそういないだろうし、野菜を切ってしまえば鍋でまとめて調理出来るからと思ってそのメニューに決めた。
『すき焼き!?』
すると2人は声をそろえて嬉しそうに繰り返す。
「マジか。いつぶりだろ」
「肉! 肉多めにな!」
「はいはい」
途端に元気になった2人に思わず笑いをこぼす。
しかもそんな2人に眞白が得意げに告げた。
「お2人とも、喜んでください。しかも国産和牛ですよ!」
『おおーーー!』
今度はそろって雄たけびまで上げた。
迷惑だから抑えようね。
そう、でもお高目な国産和牛すき焼き用のお肉なので、実はわたし自身も楽しみだったりする。