ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
スーツ2着は順調に決まり、美夕が、行こうとすると、

「次は着物とドレスよ。」

と、小百合に引き止められた。

「え?!着物?ドレス?」

「ええ、そうよ。副社長ともなるとお付き合いで、毎週パーティーやイベントに呼ばれることがあるから。いつ呼ばれてもいいように、あなたの分も用意するよう言われてるのよ。さ、こっちへ。」

「パーティー?イベント?そんなの聞いてないです。」

「そうなの?でも、こっちはもう依頼されてるし。ちょうど綺麗な色の友禅が入ってきたのよ。」

と、言いながら、小百合さんは既に着物を美夕に羽織らせていた。

「着物は手を加えた方が良さそうね。」

と、言うと、別のスタッフが美夕の腕の長さ等を測り始めた。

身体のあちこちを計測されながら、美夕は小百合さんに、

「着物やドレスまで経費で落とせるんですか?」

と、質問した。小百合さんはカラカラと笑いながら、

「そんなわけないじゃない。全部恭一郎のポケットマネーよ。」

「えっ?!」

「さすがに経費でなんて落とせないわ。恭一郎が買いたいんだから気にしないで買って貰っておきなさい。」

と言って、今度はパーティードレスを美夕に手渡すと、再び試着室に押し込んだ。

美夕は言われるままパーティードレスに着替えて、試着室から出てくると、

「素敵!」

と、小百合さんを始め、スタッフから声が上がった。

ローズカラーの華やかなドレスで、それでいて上品で、美夕も一目で気に入った。小百合さんは、すぐに近くにいたスタッフに、

「恭一郎を呼んで来てちょうだい。」

と、指示した。

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