ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
道路も空いていたので、20分ほどで、宿泊とパーティー会場のマリーナホテルに到着した。

リムジンが到着すると、すぐに部屋付きのバトラーの男性が出迎えてくれ、挨拶を交わした。

どうやら、高遠副社長はこのホテルの常連らしく、初めてではなかったようだ。

エントランスを抜けると、豪華なロビーに、美夕はまた驚いた。煌びやかな中にも上品さがあり、さすが世界的ホテルだ。

「じゃあ、チェックインしてくるから、ここで待っていてくれ。」

高遠副社長は、美夕に、ロビーのソファで座って待っているように言った。

「いえ、私が!」

美夕は、すぐに高遠副社長にそう言ったが、あっさりとかわされ、高遠副社長はそのまま行ってしまった。
美夕は、あきらめてソファに腰掛けた。

『どうしよう。出発の時からずっと高遠副社長が動いて…。私がしなくちゃいけないのに…。』

と、落ち込んだ。


すると、いきなり声を掛けられた。

「君が恭一郎の彼女?」

美夕は、驚いて顔を上げると、そこには、背が高く、ブラウンヘアでブラウンの瞳、明らかに外国人の男性が立っていた。
『この男性があの流ちょうな日本語を?』

美夕は、驚いて、

「あ、あの?…」

と、言いかけると、その男は美夕の手を両手で握りしめた。

「なんて美しいんだ!初めまして!僕のことはジョーと呼んで。」

と言って、美夕にハグしようとした。

美夕は逃げようとしたが、ソファに座っている為、逃げられない。

次の瞬間、美夕の座っている後ろ側から長い手が伸びて、美夕の目の前の男の胸を押し返した。

美夕は、見知らぬ男にハグされることを免れた。
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