ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
翌朝

ピピピピ

美夕は、目覚ましの音に半分眠りながら手を伸ばす。

温かく柔らかいような固いような、明らかに目覚ましではない感覚に飛び起きた。
見ると、美夕の隣に上半身裸の副社長がいて、優しい笑顔で

「おはよう、美夕。」

と言うと、美夕の唇に軽くキスをした。

「*#&%$#!!!」

美夕は声にならないほどの声で驚いた。

見ると美夕自身も裸である。
美夕の脳裏に昨日の夜の事が一気に蘇った。

「大変申し訳ありませんでした!!」

美夕はそう言うと、シーツをまとい、床に散らばった服と下着を拾うと、
大急ぎでメインベッドルームから出て行った。

自分のベッドルームに戻った美夕の心臓がバクバクいっている。

「ああ、私ってば、なんてことを・・・。」

美夕の身体にはまだ昨日の夜の熱が残っていた。

『幸せだったなあ。好きな人に抱かれるって・・・。いやいや、
仕事どうしよう・・・。』

コンコンコン

と、ドアがノックされた。

「美夕?どうして逃げたの?」

と、高遠副社長の声がした。

「あ、あの、いえ、その・・・。」

美夕は明らかに動揺していた。それを察したのか、
高遠副社長は、

「とりあえず、着替えて。朝食にしよう。」

そう言うと、ドアの前を離れた。

美夕は大急ぎでシャワーを浴び、着替えると、リビングルームに向かった。
すでに高遠副社長は椅子に座っており、英字新聞を読んでいた。その横で、バトラーが
朝食のテーブルセッティングをしていた。

美夕は何でも絵になる高遠副社長の姿を見て、

『私昨日の夜、この人と・・・。』

と、思い出すと、顔から火が出そうなほど恥ずかしくなった。
高遠副社長が美夕に気づき、新聞を置くと、

「今日は田辺が来るから、あまり時間がないけど、それまでに少し観光に行こうか。」

と言った。

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