ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
宿泊ホテルのすぐ隣にミュージアムがあり、二人は手を繋ぎ、
作品を見て回った。
それから、車で移動し、マーライオンの前で写真を撮ると、すぐにホテルに戻った。
慌ただしいデートだったが、普通にデート出来る幸せに、
高遠副社長との距離がさらに縮んだような気がした。
驚いたことに、高遠副社長は、田辺が部屋に到着すると、すぐに美夕とのことを
話した。
「美夕と正式にお付き合いすることになったから。」
「え?」
「は?」
と、美夕と、田辺は同時に声を上げた。
田辺はそんな美夕をちらりと見ると、
「副社長の思い込みなんじゃないいんですか?」
と、棘のある口調で言った。
「いや、真剣なおつきあいだよ。結婚も視野に入れてる。」
と言った。
田辺がぎろりと 美夕を見た。
「あの、そこまでは・・・。」
と、美夕が言うと、
「一旦この件は私が預かります。お二人とも、他言せぬようお願いします。」
と言った。美夕だけが、
「はい。」
と、返事をした。
美夕はその後、すぐに田辺に日本に戻るよう言われ、先にシンガポールを出国した。