ホテル王に狙われてます!ハニートラップから守るはずが、罠にかかったのは私でした?!
奏が、美夕が住んでいる部屋の通路へ着くと、既に美夕が部屋の前に立っていた。

奏は早足で駆け寄った。

「美夕さん、お久しぶりです!お元気そうでよかったです!」

「立ち話もなんだから、どうぞ入って。」

と、部屋に招き入れた。

「これ、どうぞ。」

「わぁ、ありがとう!」

と、奏は美夕にケーキの入った紙袋を手渡した。


靴を脱いで部屋に上がろうとした瞬間、奏は驚いた。

可愛らしい小さな女の子がこっちを見ていた。

「あの、こちらのお子さんは?」

奏が聞くと、

「私の子供。一美って言うの。今2才なの。」

「えー??」

と、驚いてから、

「えっと、おめでとうございます?で合ってます?」

「ええ。とにかく適当に座って。お茶入れてくるから。」

と言うと、美夕は、キッチンへ行った。

テーブルに置かれた紙袋に、目をキラキラさせ一美は興味津々だ。

「この袋の中はなーに?」

「美味しいケーキが入ってるんだよ。」

と言った。内心奏は、ホッとしていた。
ケーキを二個にするか、ホールのアップルパイにするか迷ったが、ホールのアップルパイにしておいてよかったと思った。

美夕が、お盆に、ケーキ皿とティーカップを乗せて戻ってきた。

「はい。お待たせ。」

と言って、お皿を並べ、ケーキを切り分ける。

「色々と聞きたい事があります。」

と、奏は、美夕に言った。

「言える範囲で答えるね。」

と、美夕は、笑って言った。
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