その星、輝きません!
 海の見えるレストランに入り、シーフードカレーを注文した。高級ホテルのレストランだけあって、カレーとはいえ、自分で作るものとは、全く別物だ。

 美味しすぎる。


「あの、いつまでここに居られるんですかね?」

 何も予定を聞かされていない。帰る時間によって、遊びたい事を考えなくてはならない。

「明後日は仕事だろ?」

「ええ。」

「それなら、遅くとも明日の夕方には帰らないとな」

「そうですよね、チェックアウトは何時ですか?」

 チェックアウトの後泳いでしまうと、シャワーを浴びられなくて困るかもしれない。


「そんな事は気にしなくていい。夕方まで部屋は使える」

「えー。そうなんですか」

 いつもの自分の旅行と違い過ぎて、頭の整理が追い付かない。


マリンスポーツは高いから、シュノーケリングして、後はゆっくりプールで遊ぼう。明日は、プールとスパしようかな?


「これでいいか?」


 彼がテーブルの上に置いたのは、マリンスポーツフルパッケージチケットだった。


「えっ? これは?」


「足りなきゃ、追加で申し込めばいい」


「いやいや、こんなに沢山出来ないですよーー」


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