俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】

 ああそうか、セレブなんだからお掃除ロボットくらいいるよね。ていうか、それ私にも使わせてくれませんかね!?

 と心の中で若干文句を言い、自宅から持ってきた古い掃除機をガーガーとかけたのだった。こういう小ネタは挙げればキリがない。

 そんな割り切った同居生活を送っているが、今日は久しぶりにゆっくりできる休みだったので、ここ数日の疲れを取って夕食は天澤さんと食べようと目論んでいる。一緒に暮らしているのに、ずっと別々ではやっぱり寂しいから。

 彼の好みもあまり把握していないが、定番の料理なら外れないだろう。その中でも私が自信を持って出せる鶏のから揚げを作ることにした。

 すべての準備を終え、あとは揚げるだけの状態にできたのは午後六時。天澤さんは昨日北海道でステイして午後七時には羽田に戻ってくる予定なので、その時間に合わせて揚げればいい。

 お口に合うかな。あの彼のことだからいい感想はあまり期待しないけれど、私も一応料理ができるんだというアピールになればいいな。

 そんなふうに、ちょっぴりワクワクして待つこと二時間……とっくにデブリーフィングも終わっているはずなのに、まだ帰ってこない。
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