俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】

 翌日は遅番で、午後一時から勤務のため朝はゆっくりでよかったのだが、なぜかいつもより早い五時半に目が覚めてしまった。

 喉が渇いたので、水を飲んだらまた二度寝しようと思い部屋から出る。当然、天澤さんはまだ寝ているだろう。

 昨夜はあれから無言でさっさとご飯を食べ、彼がシャワーを浴びている間にベッドにもぐり込んだ。

 私が勝手にしたこととはいえ、ありがとうのひと言くらいあってもいいんじゃない?とか、乙女心がまったく理解できていない!とか、だんだんイライラしてきて寝つけなかったから、今日が遅番でよかった。

 私は基本寝ればどうでもよくなるタイプなので、朝になった今イライラは治まっている。それでもスッキリはせず、重い気分でキッチンに立つ。

 そうしてミネラルウォーターを取り出そうと冷蔵庫を開けたとき、違和感を覚えた。昨日入れたはずの、から揚げを乗せたお皿がないのだ。

 首を傾げてシンクや食器洗浄機を見ると、ちゃんと洗われて乾燥もされている。もちろん、生ごみの中にもから揚げはない。

 もしかして天澤さん、わざわざ食べてくれたの? お腹は十分満たされていたはずなのに。
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