俺様パイロットは契約妻を容赦なく溺愛する【極上悪魔なスパダリシリーズ】

 しかも、ここは大勢の人がいる空港内。案の定周りから色めき立った声が聞こえてくるし、宮路さんにだって気づかれているかもしれないのに!


「あ、あああま、あま……!」


 全身カチッと固まり、意味を成さない言葉を発する私の耳元で吐息交じりの声が囁く。


「お前、この間宮路と話していたときに俺と結婚するって言ったか?」


 彼の第一声は、今の行為とはかけ離れた甘さのない問いかけだった。

 なんでそんなことを聞くのかわからないが、私はほんの少し冷静さを取り戻してとりあえず答える。


「い、いえ、とても言えるような空気では……」
「それじゃ結婚する意味ないだろうが。おかげで部屋に押しかけられたぞ」
「ええっ!?」


 続けられた言葉に、私はギョッとした。宮路さん、本当に天澤さんの部屋にまで行ったんだ!

 そのあとどうなったのかが気になって仕方なく、抱かれたまま彼を見上げて先を促す。


「まさか、色仕かけで迫られたり!?」
「当然その前に断固拒否したよ。『興味のない女の身体に興味が湧くわけがない』って」
「容赦ないですね……」


 拒否したと聞いてほっとするも、宮路さんの立場になってみると気の毒で、複雑な心境になる。
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