BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-

「次、他の男とやったらどうなるか教えてやるよ……」

「やだっ、触んないでっ……!!」

「おとなしくしろ」


押さえつけられる。

力では到底叶わない。

わかっていても、なんとか逃げようと体をよじった。



「やだ……千広くんじゃないと嫌……」

「うるせーよ黙れ! 次その名前呼んだら殺 すぞ」


この人に壊されるくらいだったら死んだほうがマシ。



「ほら、おとなしく足開けよ!」

「嫌だっ、……」


もう無駄だとわかっていても、千広くんを求めてしまう。

ついにはスカートに手を掛けられて。


「っ、……千広くん……──」


ぎゅっと、目をつぶった。



「──なんだ」


……え?

よく知った声が聞こえた気がして、どく、と心臓が動く。


幻聴かと思ったけれど、大河くんの手もぴたりと止まった。


恐る恐る顔を上げた先……。

いつの間にか開け放たれた扉の前に立つ、誰かの影が見えた。
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