BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-

「あやるちゃん、大丈夫……っ?」


空き教室を出ると、どうしてかルナちゃんがいた。

その隣にはもう一人、男の子が。

その人は千広くんと少しの間目を合わせたあと、わたしを見て言った。



「絢人から話は聞いた。白石の父親のこともざっと調べたが、権力組織に取り入るために今まであくどい手を使っていたこともわかっている。場合によってはRED(ウチ)にも害になり得る存在として判断した」


初対面でも、この人がREDのKINGだということは自ずと理解できた。


「白石の父親が関係する組織と白石個人の行動は俺たちの監視下に置く。お前の父親とは一切手を切らせるから、安心して黒帝に戻ればいい」


まだ、よく状況が飲み込めないけれど、とりあえず助かったんだと。
千広くんの元に戻れるんだと。


安心して、体から力がすとんと抜けた。

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