BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-
「起きたらお前がいないから探した。幹部室出て、真っ先に非常階段の下覗いたら、意味わかんねぇメッセージ見つけて」
「い、意味分かんないって、」
「そのあとお前の担任に問い詰めた。なかなか口開かねえから無理やり吐かせた。その担任、お前の父親から口止めの金受け取ってたんだ。そこでなんとなくの事情が読めた」
「………、は、あ」
「それから白石に付けたGPS。夜会のあと、あいつを追う途中ですぐに通信が途切れた。おそらく気づかれたんだろうが、その途切れた場所が赤帝付近だったことも、憶測を裏付ける材料にはなったな」
情報量の多さに頭は既にキャパを超えそうになっている。
わたしがいなくなって、真っ先に、非常階段の下を探してくれた?
お父さんが先生にお金を渡してた?
「お前の意志で出ていったわけじゃねえことはアレ読んでわかった。あとは、赤帝に着いたら運良く絢人を見つけた……って感じだな」
これで満足か?と面倒くさそうに尋ねてくる。
少し怒っているようにも見えた。
怒るのは……当たり前だけど。
メッセージを読んだならわたしの気持ちを知っているはずなのに、ここまでそっけないなんて……と。
わがままな不安に駆られる。