BLACK KINGDOM -夜明けまで、熱く愛して-


「もういいだろ、部屋行くぞ」


手をとられた。

戸惑いながら着いていくと、そのままベッドに座らせられる。



「一回服脱げよ」

「へ?」


「好きな女を他の男に触られて、そのままにできるわけねーだろ」

「え、……わ、っ?」


ちゅ……と肌に唇が押し当てられて。

ワンテンポ遅れてドクドクッ、と心臓が狂った音を立てる。



「い、いま、聞き間違い?」

「はあ?」

「好きって……聞こえた、ような」



うそ、



「本当に……? う、うれしい……」



ぽた、と雫が落ちる。

今度は噛み付くようにキスされた。



「……んんっ」

「中学のときから言ってんのに、お前って腹立つほど鈍いよな」


「中、学……?」


「中学のとき、雷──、やっぱ今はいい、」



雷……。

はて、と記憶をたどろうとすれば、キスで邪魔された。

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