婚約破棄するはずが、極上CEOの赤ちゃんを身ごもりました
時刻はまだ朝の六時を回ったところ。起き出して早すぎるわけじゃないけれど、動く気になれない。
寝不足のせいか体が重く、動くのが億劫で、その日は一日中ダラダラと過ごした。
その夜、亜嵐さんから電話がきた。
スマホの画面に映る〝亜嵐さん〟の文字にを見て、一瞬タップを迷った。
しかし鳴り続ける着信音にが鳴り続けているので、下唇を噛んでからタップした。
「亜嵐さん。おつかれさまです」
もしもこの電話の理由が花音さんの教えてくれた話をするためだとしたら、どうしよう……。
と思ったが、出した声は明るく聞こえた。
《一葉の声が聞きたくてかけたんだ》
私の心配はどこえやら、彼の声は明るく聞こえた。
「ふふっ、本当に? だとしたらうれしいです」
花音さんの「『亜嵐が承知するわけがないわ」』という言葉を思い出した。
亜嵐さんは優しい。でも、優しいから私との婚約解消を言い出せないのかも……。
通話は十分ほどだったが、話しながらもカトリーヌさんのことを尋ねようかずっと迷っていた。だけど、口に出せなかった。
寝不足のせいか体が重く、動くのが億劫で、その日は一日中ダラダラと過ごした。
その夜、亜嵐さんから電話がきた。
スマホの画面に映る〝亜嵐さん〟の文字にを見て、一瞬タップを迷った。
しかし鳴り続ける着信音にが鳴り続けているので、下唇を噛んでからタップした。
「亜嵐さん。おつかれさまです」
もしもこの電話の理由が花音さんの教えてくれた話をするためだとしたら、どうしよう……。
と思ったが、出した声は明るく聞こえた。
《一葉の声が聞きたくてかけたんだ》
私の心配はどこえやら、彼の声は明るく聞こえた。
「ふふっ、本当に? だとしたらうれしいです」
花音さんの「『亜嵐が承知するわけがないわ」』という言葉を思い出した。
亜嵐さんは優しい。でも、優しいから私との婚約解消を言い出せないのかも……。
通話は十分ほどだったが、話しながらもカトリーヌさんのことを尋ねようかずっと迷っていた。だけど、口に出せなかった。


