【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 ふん、と言って、もう一度ノエルはジョアキナの足を踏んだ。もう片方の足も踏んづけてやろうかと思ったとき、アイリーンがイブライムと腕を組んで姿を現したため、それをやめた。

「リーン。よかった、来てくれたのね」

「ええ。心配かけてごめんなさい」

「心配かけたのは、あなたよ。イブ。リーンは私の大切な友達なんだからね。迷惑をかけるようなことをしたら許さないから」

「彼女に迷惑をかけているのは君じゃないのか」
 このまま放っておいたら、兄妹喧嘩が始まりそうだ。

「イブ様。私はエルに迷惑をかけられた覚えはありませんよ。大変よくしていただいています」
 そう言ってニッコリ笑うと、イブも「そうか」なんて言って満足そうに笑みを浮かべる。

「あちらで会長がお待ちです」
 ジョアキナに促され、イブライムはアイリーンと腕を組んだまま『あちら』に向かう。

「よかった、アイリーンさんが来てくれて。エルから話を聞いていたから、少しは心配していたんだ」
 フランシスはとろけそうな笑みを顔中に広げてそう言った。

< 108 / 365 >

この作品をシェア

pagetop