【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
心臓が口から飛び出そうなくらい、大きく音を立てている。なんと言ったらいいかわからず、口をパクパクとさせているのは、水槽の中でエサを求めている金魚のよう。
「急な話でびっくりしたでしょう? 月雲シリーズがね、おかげさまで売れて売れて。ただ増刷するよりは、表紙を変えようかっていう話が出ていて。表紙にタイトルだけじゃ味気ないでしょう? 案はいろいろ出ていたんだけれど。そのときに、アイリーンちゃんのロイドを見て一目ぼれ。自分で生み出したキャラなのに一目ぼれっていうのもおかしいけれど」
アデライードは笑っている。
「リーン、大丈夫? あなたが黙っているなら、これもアディに見せてしまうからね」
そう言ってノエルが取り出したのは、あの月雲のまとめ本。ノエルがプーランジェ語の勉強のために持ち歩いているコピー本。
「エル」
「あ、やっと喋った」
「ちょっと、それ何?」
アイリーンがコピー本を取り返すより先に、アデライードの長い腕が伸びてきて、その本をさっと手にした。
「急な話でびっくりしたでしょう? 月雲シリーズがね、おかげさまで売れて売れて。ただ増刷するよりは、表紙を変えようかっていう話が出ていて。表紙にタイトルだけじゃ味気ないでしょう? 案はいろいろ出ていたんだけれど。そのときに、アイリーンちゃんのロイドを見て一目ぼれ。自分で生み出したキャラなのに一目ぼれっていうのもおかしいけれど」
アデライードは笑っている。
「リーン、大丈夫? あなたが黙っているなら、これもアディに見せてしまうからね」
そう言ってノエルが取り出したのは、あの月雲のまとめ本。ノエルがプーランジェ語の勉強のために持ち歩いているコピー本。
「エル」
「あ、やっと喋った」
「ちょっと、それ何?」
アイリーンがコピー本を取り返すより先に、アデライードの長い腕が伸びてきて、その本をさっと手にした。