【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
「ですが。それはアスカリッドだからであり、そう言った意味ではまだプーランジェは遅れています。好きなものを堂々と好きだと言えない文化がまだあります。私は、好きなものを好きだと言える文化をプーランジェにも築きたい。好きなことを語るのに後ろめたい気持ちがあることが嫌なんです。ですが、残念ながらプーランジェの現状はそうではない。だから、私みたいな人と恋人同士になったら、イブ様もプーランジェの人間からドン引きされてしまいます」

「別に、他からどう思われようがかまわない。リーンがそういった文化をプーランジェに広めたいと思っていることも知っているし、そのための留学だと思っている。だけどそれは、オレと恋人同士になったらできないのか?」

「えっと」
 できないか? と言われたら、イブライムがここまで受け入れてくれているのだからできないわけではない。むしろ、アデライードとのことを考えたら、アスカリッドに残る方がいいのかもしれない。
 だけど。プーランジェの現状も打破したい。
 どうしたらいいか、わからない。

「わかりません」
 わからない。それが本音だった。
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