【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~




 その後、謎のヴェールに包まれたままの漫画家アイは月雲シリーズの漫画を描き続けている。そしてこの漫画と原作がプーランジェ語に訳されてプーランジェの書店に並びはじめたらしい。特にプーランジェのご令嬢たちには、好まれて読まれているとか。

 プーランジェといえば、王太子の婚約者の件で揉めていたようだが、結局予定より一年遅れでその婚約者が正式に決まったらしい。揉めに揉めた末、大いに反省したナディソンがそこに返り咲いた。というのも、ナディソンがそんな態度をとってしまったのも、すべてがディミトリー殿下のせいであったことが判明したからだ。
 もともとディミトリー殿下もナディソンのことが好きだったらしい。そしてその痴話喧嘩に巻き込まれてしまった可哀そうなソフィアとカーナ。
 また、ソフィアはジェリアンの兄との婚約が決まり、近々結婚式をあげるとのこと。一部からは美女と野獣であると揶揄されているようだが、ここのカップルにとってそんな言葉は気にならないらしい。むしろソフィアは、私だけが魅力に気付ければ十分です、なんて言いふらしているから、フルーム卿は年下の婚約者にめろめろだとか。
 らしいが多いのは、アイリーンもカーナから聞いた話だから。そんなカーナはジェリアンとそれなりにやっているとのこと。

 そして、イブライムの正式な婚約者となったアイリーンではあるが、残念ながらまだ結婚までには至っていなかった。だが、アスカリッドの第二王子の国を超えた運命的な恋愛話は、この国の民たちにとって憧れにもなっている。

 そんなアイリーンは、今日もユミエーラが準備してくれた仕事用の部屋で漫画を描いていた。
 内容はもちろんビーでエルなもの。
 でもよく見たら、二次創作。
 次は、同人誌を布教させるつもりなのだろうか。
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