【コミカライズ】腐女子令嬢は隣国の王子から逃げられない~私は推しカプで萌えたいだけなのです~
 ノエルとサラは意気投合。そして二人で、本棚の前でああでもない、こうでもないと言い合い、数冊の本を手にしている。その二人を乾いた目で見つめるルークとヘレン。
 そんな四人に視線を忙しく向けるアイリーン。そうやって見守っていたら、ノエルが一冊、サラが一冊本を手にしている。

「リーン。私のオススメはこれね。無難なんだけど、アスカリッドの甘美の中ではベストセラーよ」
 見たことのある表紙。というよりも、いつも見ている表紙。
「エル。あの、これ」

「お願い、リーン。騙されたと思って読んでみて」

「騙されないで、リーンさん」
 と、ソファに座っているヘレンが笑っている。

「いや、あの……。私」
 四人からの視線が集まる。
「これ、月雲シリーズですよね? 私、この本は読んでいます」
 言ってしまった。これだけ四人から注目を浴びたら、言わなきゃいけないような気がしたから。

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