冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
エレベーターに乗り込むと、真琴が言った。
「最上階かぁ。所有か賃貸かはわからないけど、さすが売れっ子。儲かってるのね」
下世話な推測だが、たしかにおりたった最上階は、一階のエントランスとは雰囲気がひと味違った。よりラグジュアリーでVIP向けな空気が漂っている。ふたりが部屋に近づくと、向こう側からドアが開いた。
「どうも~」
沙良は普段はアシスタントを雇わずにひとりで仕事をしていると羽柴から聞いていたから、当然出迎えてくれるのは沙良本人だと蝶子は思っていた。しかし、実際には違った。
軽いノリで顔を出したのは、三十代くらいの男性だった。長い髪を後ろでラフに束ね、黒いTシャツにジーンズというカジュアルな服装だったが……顔がかっこいいのでさまになっている。芸能人のような華やかなオーラを持つ男性だった。
「旦那さん? 彼氏?」
真琴が小声でささやくが、もちろん蝶子には答えられない。ふたりが戸惑っていると、男はにっこりとほほ笑んだ。
「初めまして、吉永沙良です」
「最上階かぁ。所有か賃貸かはわからないけど、さすが売れっ子。儲かってるのね」
下世話な推測だが、たしかにおりたった最上階は、一階のエントランスとは雰囲気がひと味違った。よりラグジュアリーでVIP向けな空気が漂っている。ふたりが部屋に近づくと、向こう側からドアが開いた。
「どうも~」
沙良は普段はアシスタントを雇わずにひとりで仕事をしていると羽柴から聞いていたから、当然出迎えてくれるのは沙良本人だと蝶子は思っていた。しかし、実際には違った。
軽いノリで顔を出したのは、三十代くらいの男性だった。長い髪を後ろでラフに束ね、黒いTシャツにジーンズというカジュアルな服装だったが……顔がかっこいいのでさまになっている。芸能人のような華やかなオーラを持つ男性だった。
「旦那さん? 彼氏?」
真琴が小声でささやくが、もちろん蝶子には答えられない。ふたりが戸惑っていると、男はにっこりとほほ笑んだ。
「初めまして、吉永沙良です」