冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
「あの婚約って、今も有効なんでしょうか」
紀香に聞いても知るはずはないとわかりつつ、蝶子は思わず口走ってしまった。おもしろそうだと思ったのか、七緒が割り込んでくる。
「なにそれ? お姉ちゃん、婚約者なんていたの? 初耳だけど」
「大昔に母親同士が勝手に決めた話らしいわ。有島病院は七緒ちゃんも知ってるでしょ? そこの長男」
紀香が七緒に説明する。
「へぇ~、いいじゃん。大病院の奥さまなんて! 私が代わってあげようか?」
「今年三十になるって話だから、七緒ちゃんとは年齢がどうかしらね」
紀香の言葉に、七緒はニヤニヤ笑いながら蝶子を見る。
「冗談に決まってるじゃない! 私はまだまだ遊びたいもん。それに、そんな大昔の婚約にすがってくるなんて絶対モテない男じゃん! かわいそう~、お姉ちゃん」
紀香もくすりと意地の悪い笑みを蝶子に向ける。
「それもそうね。ま、蝶子とはお似合いなんじゃないかしら」
紀香に聞いても知るはずはないとわかりつつ、蝶子は思わず口走ってしまった。おもしろそうだと思ったのか、七緒が割り込んでくる。
「なにそれ? お姉ちゃん、婚約者なんていたの? 初耳だけど」
「大昔に母親同士が勝手に決めた話らしいわ。有島病院は七緒ちゃんも知ってるでしょ? そこの長男」
紀香が七緒に説明する。
「へぇ~、いいじゃん。大病院の奥さまなんて! 私が代わってあげようか?」
「今年三十になるって話だから、七緒ちゃんとは年齢がどうかしらね」
紀香の言葉に、七緒はニヤニヤ笑いながら蝶子を見る。
「冗談に決まってるじゃない! 私はまだまだ遊びたいもん。それに、そんな大昔の婚約にすがってくるなんて絶対モテない男じゃん! かわいそう~、お姉ちゃん」
紀香もくすりと意地の悪い笑みを蝶子に向ける。
「それもそうね。ま、蝶子とはお似合いなんじゃないかしら」