冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
蝶子が晴臣に会うのはこれで四度目だ。正確には幼い頃にも数回会っているのだが、それはカウントしていない。
晴臣はずっと米国で暮らしていた。十四歳で渡米し、向こうのハイスクール、カレッジ、そしてメディカルスクールへと進学し、超難関といわれる向こうの医師免許を取得した。そのままニューヨークの病院で臨床医としての経験を積んで、三か月前にようやく日本に帰国したのだ。日本の医師試験にも当然のように合格し、この春から有島病院に外科医として勤務している。
こんなに完璧な男性が自分とデートをしているなんて、夢のようだ。もっとも、デートだと思っているのは蝶子だけかもしれないが。
(晴臣さんは、婚約のことどう思っているのかな?)
聞きたい気持ちもあるが、勇気が出ない。はっきりさせることで、この幸福な時間を失ってしまうのが怖い。もう少しだけ夢を見ていたかった。
晴臣は非の打ちどころのない美しい顔立ちをしているが、その表情は驚くほど乏しい。あまり笑わないし、ほとんど感情を表に出さない。米国生活が長いせいなのか、もとからの性格なのかは不明だが、遠慮のない率直な物言いをする。
晴臣はずっと米国で暮らしていた。十四歳で渡米し、向こうのハイスクール、カレッジ、そしてメディカルスクールへと進学し、超難関といわれる向こうの医師免許を取得した。そのままニューヨークの病院で臨床医としての経験を積んで、三か月前にようやく日本に帰国したのだ。日本の医師試験にも当然のように合格し、この春から有島病院に外科医として勤務している。
こんなに完璧な男性が自分とデートをしているなんて、夢のようだ。もっとも、デートだと思っているのは蝶子だけかもしれないが。
(晴臣さんは、婚約のことどう思っているのかな?)
聞きたい気持ちもあるが、勇気が出ない。はっきりさせることで、この幸福な時間を失ってしまうのが怖い。もう少しだけ夢を見ていたかった。
晴臣は非の打ちどころのない美しい顔立ちをしているが、その表情は驚くほど乏しい。あまり笑わないし、ほとんど感情を表に出さない。米国生活が長いせいなのか、もとからの性格なのかは不明だが、遠慮のない率直な物言いをする。