冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
そして、口直しのソルベのあとのアントレが出てくる頃になって蝶子の肌にアレルギー反応の赤い発疹が出はじめる。二の腕と首筋に感じるむず痒いような不快感に蝶子は顔をしかめる。
「どうかしたか」
異変に気がついた晴臣が眉根を寄せて蝶子を見やる。蝶子はふるふると首を横に振る。
「いいえ、なんでも」
すっと椅子から立ちあがった晴臣は向かいに座る蝶子の隣にやってきて、足を止める。そっと手を伸ばし、彼女の白い首筋を撫でた。
想像よりも温かな彼の手の感触に、蝶子はびくりと首をすくめる。
「なにかのアレルギーか? 料理長に確認を――」
厨房につま先を向けた彼を蝶子は慌てて引き止める。
「実は……甲殻類にアレルギーがあって。でも軽度で、少しすればおさまるので気にしないでください」
晴臣は片眉をつりあげ、怒りをあらわにする。
「なぜ、それを黙っていたんだ?」
彼の正論に蝶子は身を小さくするばかりだ。よかれと思ってした判断は、結局彼に迷惑をかける結果になってしまった。
「あの、本当に大丈夫なので」
「いいから少し黙っていろ」
「どうかしたか」
異変に気がついた晴臣が眉根を寄せて蝶子を見やる。蝶子はふるふると首を横に振る。
「いいえ、なんでも」
すっと椅子から立ちあがった晴臣は向かいに座る蝶子の隣にやってきて、足を止める。そっと手を伸ばし、彼女の白い首筋を撫でた。
想像よりも温かな彼の手の感触に、蝶子はびくりと首をすくめる。
「なにかのアレルギーか? 料理長に確認を――」
厨房につま先を向けた彼を蝶子は慌てて引き止める。
「実は……甲殻類にアレルギーがあって。でも軽度で、少しすればおさまるので気にしないでください」
晴臣は片眉をつりあげ、怒りをあらわにする。
「なぜ、それを黙っていたんだ?」
彼の正論に蝶子は身を小さくするばかりだ。よかれと思ってした判断は、結局彼に迷惑をかける結果になってしまった。
「あの、本当に大丈夫なので」
「いいから少し黙っていろ」