冷徹ドクターは懐妊令嬢に最愛を貫く
「家庭料理は本当に久しぶりで、ほっとする」
「お口に合ってよかったです。もし食べたいものがあったら、またリクエストしてくださいね」
(厄介者の居候なんだし、せめてお料理くらいは!)
意気込む蝶子に、晴臣はさっそく応えてくれた。
「それじゃ遠慮なく。明日はカレーが食べたいな」
「かしこまりました。カレーなら温め直して食べられますもんね」
帰宅の遅い晴臣に煮込み料理はもってこいだろう。だが、晴臣はくすりと笑って蝶子を見た。初めて会った頃より彼はたくさん笑顔を見せてくれるようになった。そのささいな変化を蝶子はうれしく思う。
「明日は休みだ。カレーは一緒に食べよう」
思いがけない彼の言葉に蝶子の頬はゆるみ、にやけてしまう。晴臣は、貴重な休みを蝶子と共に過ごしてくれるつもりでいるのだ。
「それから、ひとつ提案がある」
「はい、なんでしょうか」
かしこまった物言いだったので、蝶子はやや身構えたが晴臣の提案とは思いがけないものだった。
「俺と君の部屋を交換しないか?」
「えっと、ここは晴臣さんの家なので構わないですが、どうしてでしょう?」
蝶子の部屋はゲスト用でほとんど使われていなかったようだ。それに対して晴臣の部屋はもともと彼が使っていた場所で……わざわざ交換する理由がピンとこない。
「お口に合ってよかったです。もし食べたいものがあったら、またリクエストしてくださいね」
(厄介者の居候なんだし、せめてお料理くらいは!)
意気込む蝶子に、晴臣はさっそく応えてくれた。
「それじゃ遠慮なく。明日はカレーが食べたいな」
「かしこまりました。カレーなら温め直して食べられますもんね」
帰宅の遅い晴臣に煮込み料理はもってこいだろう。だが、晴臣はくすりと笑って蝶子を見た。初めて会った頃より彼はたくさん笑顔を見せてくれるようになった。そのささいな変化を蝶子はうれしく思う。
「明日は休みだ。カレーは一緒に食べよう」
思いがけない彼の言葉に蝶子の頬はゆるみ、にやけてしまう。晴臣は、貴重な休みを蝶子と共に過ごしてくれるつもりでいるのだ。
「それから、ひとつ提案がある」
「はい、なんでしょうか」
かしこまった物言いだったので、蝶子はやや身構えたが晴臣の提案とは思いがけないものだった。
「俺と君の部屋を交換しないか?」
「えっと、ここは晴臣さんの家なので構わないですが、どうしてでしょう?」
蝶子の部屋はゲスト用でほとんど使われていなかったようだ。それに対して晴臣の部屋はもともと彼が使っていた場所で……わざわざ交換する理由がピンとこない。