天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「カーク、ミルク入れたらいいよ。あと、お砂糖も」

「……そうする。侯爵様は、お茶をいれるのが下手なんだな!」

「カーク!」

 ミリエラは慌ててカークの背中をぱしぱしと叩いた。率直なカークの言葉に、ジェラルドは苦笑いである。

「そんなこと言っちゃダメ! パパが用意してくれたお茶なのに!」

「だって、苦いものは苦いんだ。母上のお茶はおいしいのに」

 まだ苦みが残っていると言いたそうに、カークは口をゆがめた。
ミリエラはミルクを注ぎ、角砂糖を三つ放り込んだ。実は前回同様ミリエラの舌にも苦く感じられたのである。

「わかった。ニコラに習うことにしよう。次は、君の口に合うものを用意できるように」

「それなら、いい」

 子供というものは恐ろしい。遠慮のないカークを見ながら、ミリエラは内心ではひやひやとしていた。

 相手がオーランドと同年代であることも、身分が上であることも、カークはまったく気にしていないらしい。ジェラルドが、心の広い人でよかったとしみじみと思う。

「ミリエラは? 苦くないか?」

「大丈夫、だよ」

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