天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 銀色のふわふわとしたものが、ジェラルドの周囲に浮かぶ。それは大きく広がったり、小さくまとまったりしながら漂っていた。

 やがてその銀色は、ジェラルドの右手に集まっていき、釜へと注がれていく。釜もまた銀に輝いていた。

「パパ、銀色のふわふわ、綺麗ね?」

 うっとりとその様子を見つめながらつぶやいたら、ジェラルドははっとしたようにこちらを一瞬振り返った。だが、首を振って、再び釜の方に集中し始めた。

「さて、これで完成――少し冷めるまで待とう。その間に、お茶を飲もうか」

 先日、この仕事部屋を訪れた時のように、ジェラルド自らお茶の用意をしてくれる。

 今日もまた、ミリエラの好物であるジャムタルトが用意されていた。それから、チョコレートケーキも。

「――にっが! 侯爵様、これ、苦いよ!」

 子供というものは、実に正直である。ジェラルドの用意したお茶が苦いと、カークは口を尖らせた。

「……そうかな?」

 ジェラルドは、今自分のいれたお茶のカップを口に運び、首をかしげている。子供の舌には苦いけれど、大人の舌にはちょうどいいということなのかも。

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