天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「パパは? パパは、いらないの?」

 母を深く愛していた父は、この映写機がなくて困らないのだろうか。だが、ジェラルドは口元に浮かべた笑みを消すことはなかった。

「もし、見たくなったら君に頼んで貸してもらう。君も本館にいるんだし、いつでも会えるだろう?」

 ――それは、今後も、ジェラルドがミリエラに会いに来てくれるという意味だった。少しだけ、ジェラルドと向き合う時間をとることができただろうか。

「うん!」

 ミリエラは満面の笑みを浮かべて、オルゴールを受け取った。それからジェラルドは、カークの方に向き直った。

「今からする話は、君にとっても大切なことなんだ。ミリエラを守るために、お願いできるかな?」

「もちろん! 俺は、ミリィの護衛だからな!」

 カークはえへんと胸を張る。ジェラルドは、そんなカークに微笑ましそうな視線を向けた。

「ミリエラが、精霊眼の持ち主だということは、君も知っているね」

「当然だろ? 誰にも言ってないよ」

「ああ、わかっている。君が、約束を守ってくれていることはよくわかっているよ――だから、頼むんだ。ミリエラもよく聞きなさい」

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