天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ほら、とミリエラは安堵する。ジェラルドはミリエラのことをちゃんと愛してくれている。だから、何も心配する必要はないのだ。



 こうしてミリエラの日課にひとつ、ジェラルドとの時間が加わった。家庭教師が来ない日は、午前中、ジェラルドの仕事部屋で過ごすことになったのだ。

「すごいねぇ、パパ。パパはいっつもキラキラしてる! とっても綺麗」

 マナを流すジェラルドを見て、うっとりとミリエラはつぶやいた。父の身体を包み込む銀色のマナがキラキラと煌めく。

 ジェラルドは、少しずつ仕事を再開しているようだが、ここ五年ほど仕事をしていない。

 以前のように依頼を受けて、新しい魔道具を作るということはせず、今はもっぱら昔の腕を取り戻すための訓練中、というところのようだ。

(……引退したアスリートが現役復帰するみたいなものかな。でなかったら、ピアノとかバレエみたいなものかなぁ……一日休んだら取り戻すまで三日かかるって言うし)

 なんにせよ、体外にマナを流すという作業をしばらくしていなかったから、すっかり勘が鈍ってしまっているという。

「昔はこのくらい、目をつぶっていてもできたんだが」

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