天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
(……近隣の子供達を招く機会を作った方がいいかもしれないな)

 不意にそう思い、自分がそう考えたことにまた驚いた。

 少し前まで、世捨て人と言ってもおかしくない生活を送っていたのに、今ではミリエラのことばかり考えている。

「殿下が来てくださって、娘も今日はとても楽しかったようです」

 ミリエラに友人が増えるのはいいことだ。

 もう少ししたら、この屋敷にたくさんの子供達が集まって、そして笑い声を響かせるようになるのかもしれない。

「私は、親として間違っていた――その過ちを今からでも正したいのです」

 娘のことをまったく見ていなかった期間も長い――だからこそ、娘には幸せになってほしいと思うのだ。

 

「また、遊びに来てもいいかな」

 ディートハルトがそう言うと、ミリエラは「もちろんだよ、ねえパパ?」とこちらを見上げてくる。ジェラルドは、娘の頭に手を置いた。

「殿下、いつでも歓迎いたします」

「ありがとう、侯爵――本当は、ここに来るのは嫌だったんだ」

 申し訳なさそうに、ディートハルトは眉を下げる。

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