天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 調理器具や、照明などに使われているのは、魔物から取り出した魔石に精霊の属性を持たせて加工したものだ。どんな道具を使うにしても、マナを流して起動させなければ使うことはできない。

「ミリィも、マナがあるといいなぁ……」

「そうそう。父上みたいに、マナが使えないと不便だもんな」

 うんうんとカークはミリエラの言葉に同調した。

 体内にマナを持っていない人間は、一定数いると言われている。

 十人にひとりという割合で、それなりの人数がいることから、表立って差別されるほどのことはないが、結婚や就職の際に若干不利になるとかならないとかいう噂もある。

「オーランドは強いから、大丈夫だよねぇ」

「ははは、ミリエラ様に言われるとは。そんなに気にしているように見えるのかな?」

 ミリエラに首をかしげて見つめられ、オーランドは苦笑いする。

 この別館で暮らしている人のうち、オーランドだけはマナを持っていないのだ。

 だが、その分彼の肉体能力はすさまじく、侯爵家に仕える騎士の中で一番強いのはオーランドらしい。

「気にしてるとは思わないよ? オーランドはとっても強いもの」

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