天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 考えて、考えて、考えるけれど結果は出ない。

 結局、昼食の時間になっても答えを見つけることはできなかった。

 がっかりしていたら、ジェラルドがそっとミリエラの肩に手をのせる。

「ミリエラ。錬金術というものは、一日で結果が出るものではないよ。焦ることはない。君にはまだ、たくさんの時間があるのだから」

「そういうものかなぁ」

「そういうものだよ。私だって、たくさんの失敗をしてきた」

「パパも?」

 ジェラルドが、たくさん失敗をしてきたとは思わなかった。ミリエラの知る父は、偉大な錬金術師であったから。

「そうだとも。それはもうたくさんの失敗をしてきたんだよ」

 ジェラルドでさえも失敗するというのなら――俄然やる気がわいてきた。どうせ、誰も使わず、ほとんどごみのような扱いの魔石なのだ。

 実用には向かないかもしれないけれど、スライムの魔石の使い道を研究することは、ミリエラが今後錬金術師としてやっていくための土台となるだろう。
考えて、調べて、実験して、そしてまた考える。この繰り返しは、無駄にはならないはずだ。



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