天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 倍程度といったところで、もとがたいしたことはないのだからやはり、有効活用できる程度のものにはならないのだけれど。

 訓練を終え、スライムの魔石を届けがてら遊びに来たディートハルトは、ミリエラの前に積み上げられたスライムの魔石に目を丸くした。

「すごいな、こんなにたくさんのスライムの魔石にマナを注入できたのか」

「あのねえ、ディー。水属性ならスライムの魔石にちょっとだけ多く入れることができるの。これは、全部水属性」

 魔石を素材に加工するためには、まずなんらかの属性を持たせるためのマナを注ぎ込む必要がある。属性を持たせてから加工するのが基本だ。

 錬金釜に入れてからも、マナを注ぐことはあるが、それは魔石と他の材料を融合させるため。溶かしてから属性を持たせようとしても難しい。

「でも、まだ何に使ったらいいのかわからないんだ」

 スライムがどこにでもいる魔物のわりに、誰もスライムの魔石を利用しない理由がよくわかった。

 今まで誰もスライムの魔石を使わなかったのは、もっと使い勝手のいい魔石が他にもいろいろあったからだ。

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