天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 長年の研究の結果、その用途に最適な魔石というのも導き出されている。たとえば、冷蔵庫に使う魔石はビッグホワイトベア、冷凍庫の機能も持たせるとしたらギャングフィッシュの魔石がふさわしいというように。

「ミリィの教材にしてくれたら、僕はそれで十分だよ。使ってくれる人がいると思うと、訓練にも身が入るからね」

 今日もディートハルトはボウル一杯分のスライムの魔石をお土産に、この屋敷を訪れていた。

 週三回ほど遊びに来ている気がするが、友人に会えるのでミリエラも嬉しい。

「そうだ、カーク。剣の相手をしてよ。僕、だいぶ上達したんだ」

「おし、任せろ! 俺も来年はスライム退治だからな!」

 たいてい、こうしてふたりが剣の打ち合いを始めてしまい、ミリエラはそれを見ていることになるのだが。

 この国では、七歳になるまでは、魔物の討伐には参加させないという暗黙の了解があるらしい。どれほど強くてもそれは変わらないそうだ。

(たぶん、今の実力でも、カークはスライムくらいなら問題ないんだろうな)

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