天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 そして錬金術は忍耐だということをミリエラは改めて実感させられた。

(まず、スライムの魔石をうんとうんと薄くするでしょ)

 マナを流し込んだスライムの魔石を、マナの力を使って加工しようとする。だが、スライムの魔石は加工しようとしたとたん崩れてしまった。もろいにもほどがある。

(うーん……)

 ジェラルドの仕事部屋に行き、棚の本を見ながら考える。

 マナの注入はできているのに、加工しようとすると崩れてしまう魔石。この魔石を加工するには、どうしたらいいんだろう。

 本棚の前でうんうんと考え込んでいたら、ミリエラの様子がおかしいのに気づいたらしいジェラルドが席を立って近づいて来た。

「ミリエラ、何を悩んでいるんだ? 私で、相談に乗れるかな?」

「えっとね、パパ。スライムの魔石を加工したいの。でも、マナを流して形を変えようとすると、また崩れちゃうんだ」

「スライムの魔石は、弱いからねぇ……そうだ、そういう時は溶液を使うという手があるよ」

「そっか、その手があったか!」

 魔石を溶液に溶かし、再び固めることで、加工しやすくなる。

< 165 / 294 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop