天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 それに気づいたら、急に胸が熱くなった。

 もともと、スライムの魔石は実用には向かないというのが、研究の結果だった。

 ミリエラより前に、スライムの魔石にどの程度までマナを注げるのか気づいた人はいたかもしれない。だが、マナを注いだところで、実用化できるほどの量を貯められるわけではない。

 その結果、スライムの魔石は誰にも見向きもされないものとなった。

 子供のお遊びに過ぎないというのに、こんなに一生懸命付き合ってくれるとは思ってもいなかった。

「やってみる!」

「そうか。それならよかった。錬金釜に火をいれようか」

 仕事部屋に行き、錬金釜に火を入れる。そこに溶液を注ぎ込み、煮立ったところで、スライムの魔石を放り込む。

「スライムの魔石を溶かして――、ぐるぐる回して――だったよね、パパ」

 まだ、ミリエラは錬金釜をひとりで使うことは許されていない。父が魔石を溶液に放り込んだところで、ミリエラは錬金釜にマナを流し込む。マナの力によって、ぐるぐると回された魔石は、次第に溶液に溶けていき、最後は消えた。

 伝手をたどり、ジェラルドは、様々な種類の糸を集めたようだ。

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