天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
「ミリエラ。いきなりそんな貴重な素材を扱うわけにはいかない。まずは、どうやって使うのか考えて。必要なら実験をして――話は、それからだ」

「そっか。そうだね!」

 今の今まで目を覚ましたばかりのマットレスの上で目をこすっていたのが、急に眠気がどこかに行ってしまったようだ。

 マットレスから転がり落ちるようにして、ミリエラは

自分の場所へと向かう。

 ジェラルドの仕事部屋の一角に用意したミリエラ専用のスペース。

 そこで、ひとり遊びをする娘の姿を見ているつもりが、いつの間にか、錬金術師のスペースへと変化してしまった。

(ミリエラが、とても優秀なのはわかるが……)

 ミリエラを見ていると、しばしば不安に襲われてしまう。その不安が、懸念ではないことをジェラルドは理解していた。

 侯爵家の娘という身分。

 グローヴァー家の持つ莫大な資産。

 今の段階でも、将来素晴らしい美女になることが予想される愛らしさ。

 それだけでも、ミリエラを迎えたいと願う貴族の家は多いはずだ。

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