天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 パパ――と呼びかけながらも、ミリエラの目はすでに一人前の錬金術師だ、不意にそう思う。娘の能力を、自分はどこまで伸ばしてやることができるのだろう。

 そして、娘の持つ能力が悪用されないよう、自分自身も力をつけていかなければならないのだ。

 

 ミリエラとジェラルドの研究は、秋が終わり、冬になってもまだ続いていた。

 ミスリルやブラックドラゴンの素材を使い、マナの流れる経路を開く。

 それだけ言ってしまえば簡単なことであったのだけれど、実現するためには乗り越えなければならない山がいろいろとあった。
 ブラックドラゴンは噛みついた相手のマナを吸収するという特質がある。その特質を利用し、マナの経路に穴を開けられるまで試行錯誤した。
それから、ミスリルを使って、外からマナを流しやすく、刺激しやすく工夫した。

 ――だが、それだけではとんでもない痛みを被験者に与えることになった。

 騎士団員として痛みには慣れているはずのオーランドが飛び上がったのだから相当だ。

 そこでまず、ジェラルド自身が実験台を務めた。

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