天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 巻き込みたくないのは、実の両親のように愛してくれたこのふたりも同じだった。

 もしかしたら、このふたりにミリエラを預けるべきだったのかもしれない――だが、不幸にするとわかっていても手放せなかった。

 屋敷の本館と別館に別れて暮らしたのは、そうすれば、ミリエラには不幸が及ばない気がして。

 だが、それが結果としてはいい方に向かったのかもしれない。

 アウレリアとの思い出の場所でミリエラに会わなかったら、自分はいまだに引きこもったままだった。

「そんなことはないでしょう。あの子を見ていればわかるわ。あなたのことを、本当に愛している――それに、あの子の才能を伸ばしているのはあなたではなくて?」

「そうなら、いいのですが。ミリエラの才能は、私などよりはるかに優れている」

 錬金術師の仕事は、一瞬のひらめき。そのひらめきを実現するのに必要な知識。
そして、望む結果を得られるまで、条件を変えながら何度でも実験を繰り返す根気とマナの扱いを熟知するための訓練が大半を占める。

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