天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ジェラルド自身、腕のよい錬金術師である自覚はあるが、ミリエラほどの才能は自分にはないのではないかという気がしていた。

 少なくとも、自分がミリエラと同じ年齢だった頃、彼女と同じだけ根気強く実験を繰り返していた覚えはない。

「それにしてもだ。幼い才能に気づき、それを伸ばしてやれるのは君の愛情だろう――アウレリアも、君のそんなところを好きになったんだ」

 伯爵の口から、アウレリアの名が出ると胸が痛んだ。

 少し前までは常にジェラルドをさいなんでいた痛み。

 ミリエラと過ごすようになってから、少しずつ薄れてきた痛み。

 ミリエラとの時間が触れるにつれ、その痛みはジェラルドを責めるものではなくなっていた。

「これからは、アウレリアに恥じることのない人間になりたいと、そう願っています」

 幼い頃、常にジェラルドの側にいてくれた最愛の女性。そして、その彼女の面影を受け継いだミリエラ。

 どちらのことも大切にしたいと強く願っている。そのためには、ミリエラの父としてふさわしくならねばならないのだ。

「そう気負うことはない。互いに愛情を持っていればそれで十分だと思うよ」

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