天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 先日顔を合わせた時だって、ミリエラの姿を目にしたとたん、嫌そうに引き上げていった。あの時、やはり嫌われていると確信した。

 会いたくないと言えば嘘になるが、ミリエラがそう願うこと自体、父にとっては不快だろう。そう語ると、エリアスは緩く尾を振る。

「そんなものか? 我には、そう考えているようには見えなかったが……」

 正確に言えば生まれた直後、一度だけミリエラの顔を見たそうだ。

 その次に顔を合わせたのはエリアスと契約を結んだあの場だ。あんなの、会ったうちには入らない。

「……茶にでも、誘ってみてはどうだ?」

「お茶?」

「ほら、人間は庭園で茶を飲むだろう。楽しそうにしているぞ」

「……それは」

 母が亡くなって以来、この屋敷では一度も開かれていないけれど、他の貴族の屋敷ではガーデンパーティーがしばしば開かれているという。

 気候のいい時季に庭園の美しい花を愛でながら歓談するのは、貴族のたしなみなのだそうだ。

「我と契約したあの場所。あの場所はどうだ?」

「来てくれるかなぁ……」

「そなたが誘えば、やつは来るだろう」

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