天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 なんで、エリアスはそんなに自信満々なのだろう。

 だが、精霊王であるエリアスがそう言ってくれるのなら、一度だけお茶に招待するのもいいかもしれない。

 これで招待を受けてくれなかったら、今度こそ諦めればいいのだ。

「わかった。やってみる」

 ひとりでは、準備なんてできないから、ニコラ達にも相談しよう。そう決めると、お昼寝もそこそこにミリエラは部屋を飛び出したのだった。

 

 お茶会の日時は、すぐに決められた。

 侯爵家の庭園では最盛期をずらして咲くよう、何種類もの薔薇を育てているから薔薇の盛りはいくつかあるのだが、もうすぐ最初の盛りが終わってしまう。

 二番目の最盛期に合わせて、父を招待する日を決めた。ミリエラ自身の手で招待状を書き、オーランドに届けてもらった。返事は、結局来ていない。

「――これでよし。返事はなかったけど――パパ、本当に来てくれるかな?」

 真っ白なテーブルクロスの上に並ぶのは、ニコラに聞いて用意したお菓子達。

 一口サイズのクッキーは、母が好んでいたものらしい。

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