天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 にっこりと笑うと、ジェラルドの口角が少しだけ上がったような気がした。ミリエラの好物が用意されているということは、歓迎されているということでいいのだろうか。

「普段は、この部屋と寝室くらいしか使わないんだ。今日は、ミリエラに贈り物があるんだ」

「でも、パパ。贈り物はこの間いただきました」

 左手首をあげてみせる。そこには、先日贈られた腕輪がしっかりとはめられていた。

 ミリエラを守るためのものだからずっと着けているべきだというのがニコラの主張だったし、ミリエラもそうしたいと思ったのだ。

「それも、贈り物だ。でも、他に渡したいものがあるんだ」

 まずはお菓子でもつまみなさい、とテーブルに案内される。

 父がお茶をいれる手際は慣れたものだった。

(もしかして、いつも自分でやっているのかな……?)

 そう思ったのは、この屋敷があまりにも閑散としているからだった。

 玄関ホールの家具に覆いをしてしまうなんて、普通では考えられない。よほど少人数しか屋敷に入れたくないのだろう。

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