天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ニコラ達とも相談し、三日後に本館に戻ることになった。

 長い間、ジェラルドが使う場所しか掃除をしていなかったので、本館全体の大掃除が必要だったのである。

「お引越し、お引越し!」

 ミリエラがせっせとつめているのは、今までの誕生日にジェラルドから贈られた品だった。オーランドがふたつプレゼントをくれたのは、ひとつは父からだったということを、本当は気づいていた。近いうちに、その話もしてやろうと思う。

 別館の方は、今後はお客様の宿泊場所として使われるらしい。とはいえ、ここに宿泊するような客人を次にいつ招くのか予定など立っていない。

 今まで別館から本館に通っていた使用人達も、本館の使用人部屋に戻ることになった。引っ越しもまた、丸一日かかる大仕事である。

 ミリエラを迎えに来たジェラルドは、両手を広げて抱き上げてほしいとねだる前にミリエラを抱き上げた。

(……ふふ、幸せ)

 ミリエラは、父の首に両手を回してしがみつく。オーランドに抱き上げてもらったこともあるけれど、やはり父親に抱き上げてもらうのは別格だ。

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