天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ミリエラを軽々と抱き上げたままジェラルドは、庭園をつっきり、本館へと入った。

「綺麗になったね、パパ!」

 前に訪れた時は、玄関ホールも薄暗かった。家具にはカバーがかけられ、しんと静まり返っていた。だが、今は見違えるように明るさを取り戻している。

 正面にあるのは、赤い絨毯の敷かれた階段だ。絨毯もまた、綺麗に洗われたようだった。

 前回はどこかくすんだように見えていたのが、今は鮮やかさを取り戻し、模様もくっきりと浮かび上がっている。

 前回は止まったまま時を刻むことのなかった大きな時計も、振り子を右に左に揺らし、チク、タク、と規則正しい音を繰り返していた。

 ミリエラを抱えたまま、危なげなくジェラルドは階段を登る。そして、右に廊下を曲がった。

「ミリエラ、ここが君の部屋だよ。隣が、私の部屋だ」

 父の腕から下ろされたミリエラが、背伸びをしてドアノブを回すと、扉はスムーズに開いた。

 扉を開き、中に入ったところでミリエラは立ち止まった。

 広々とした日当たりのいい部屋には、溢れんばかりにおもちゃが用意されている。

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