あやかし戦記 見えない糸
(お守りの色は、ヴィンセントの制服にある銀を使おうかしら)
お守りを作るのは久々で、少しわくわくしている。早速材料を買いにイヅナは出かけた。
翌日、ヴィンセントは屋敷の前でアリスを待つ。何があってもいいように、矢をいつもより多めに準備し、ギルベルトが発明した相手を拘束する玉も持っている。
「……あと、イヅナからもらったお守りも大切に持っていなきゃね」
頰を赤く染め、ヴィンセントは制服のポケットからお守りを取り出す。昨日の夜、イヅナから手渡されたものだ。自分の制服と同じ銀が使われており、自分のためだけにイヅナが作ってくれたお守りに、ヴィンセントは頰を緩ませる。
『これ、絶対忘れずに持って行って!必ず無事に帰れますようにって想いを込めたわ』
昨日、イヅナが言った言葉を思い出すと胸が温かくなる。自分のことを考えてくれる人がいると実感すると、人は幸せを感じるものだ。ヴィンセントは目を細め、お守りを愛おしげに撫でる。
お守りを作るのは久々で、少しわくわくしている。早速材料を買いにイヅナは出かけた。
翌日、ヴィンセントは屋敷の前でアリスを待つ。何があってもいいように、矢をいつもより多めに準備し、ギルベルトが発明した相手を拘束する玉も持っている。
「……あと、イヅナからもらったお守りも大切に持っていなきゃね」
頰を赤く染め、ヴィンセントは制服のポケットからお守りを取り出す。昨日の夜、イヅナから手渡されたものだ。自分の制服と同じ銀が使われており、自分のためだけにイヅナが作ってくれたお守りに、ヴィンセントは頰を緩ませる。
『これ、絶対忘れずに持って行って!必ず無事に帰れますようにって想いを込めたわ』
昨日、イヅナが言った言葉を思い出すと胸が温かくなる。自分のことを考えてくれる人がいると実感すると、人は幸せを感じるものだ。ヴィンセントは目を細め、お守りを愛おしげに撫でる。