あやかし戦記 見えない糸
フェイは泣きながら暴言を吐き続け、イヅナは怯えた目で、レオナードとヴィンセントは怒りのこもった目でそんなフェイを見ていた。その時、バチンと乾いた音が響く。ギルダがフェイの頬を叩いたのだ。
「いい加減にして!散々、呪術師以外はこの村に来るなとか酷いことをイヅナちゃんたちに言ったくせに、自分の大事なものが妖に壊されたらそうやって泣いて守ってくれなかったことを怒るの?そんなの、自分勝手すぎるわ」
フェイを叱った後、ギルダはイヅナたちの方を向き、「本当にごめんなさい」と謝る。
「いや、ギルダさんが謝る必要はないと思います。それより、危ないのでどこか安全な場所へ行ってください」
ヴィンセントが言い、弓を構えて放つ。飛んでいった矢はこちらに近付いて来ていた巨人の目に刺さる。偶然にもその巨人の核は目だったようで、巨人は悲鳴を上げてその場に倒れた。
「巨人がどこから来るかわからない。みんな、気を付けよう」
汗を拭うヴィンセントにイヅナとレオナードは「了解!」と返事をし、武器を構えて警戒する。そこへ、「みんな!」と言いながらギルベルトが走ってきた。
「いい加減にして!散々、呪術師以外はこの村に来るなとか酷いことをイヅナちゃんたちに言ったくせに、自分の大事なものが妖に壊されたらそうやって泣いて守ってくれなかったことを怒るの?そんなの、自分勝手すぎるわ」
フェイを叱った後、ギルダはイヅナたちの方を向き、「本当にごめんなさい」と謝る。
「いや、ギルダさんが謝る必要はないと思います。それより、危ないのでどこか安全な場所へ行ってください」
ヴィンセントが言い、弓を構えて放つ。飛んでいった矢はこちらに近付いて来ていた巨人の目に刺さる。偶然にもその巨人の核は目だったようで、巨人は悲鳴を上げてその場に倒れた。
「巨人がどこから来るかわからない。みんな、気を付けよう」
汗を拭うヴィンセントにイヅナとレオナードは「了解!」と返事をし、武器を構えて警戒する。そこへ、「みんな!」と言いながらギルベルトが走ってきた。