ときめき、デイドリーム
惚けながら返事をしたら、ゆっくりと目尻をやわらかくして、ホッとした顔をした真生。
私服だとこんなにも変わるものなのか……。
ま、真生は嫌がりそうだけど、でも、どうしても、コーディネートしたい!!
「ご、ごめんね。もしかして待った?」
「ううん。凛琉なら待ち合わせの10分前には来そうだなと思って、ちょっと早めに来ただけだよ」
真生の視線の先をたどれば、現在時刻は約束のきっかり10分前。
たしかに、10分前には来ていようとは思ってたけど……。
「そ、そうなの?変に声かけられたりしてない?真生、すっごいかわいいから心配になる」
「……?凛琉の方がかわいいと思う」
きょとりと首を傾げながら落とされた言葉に、もう、胸をぎゅっとおさえて、この場で叫びたくなった。
こんないい子が友達になってくれてありがとおおおお。それにあなたのほうが可愛いですうううって。
さすがに、公共の場だったからひかえたけど。