君のとなりで恋をします。【番外編】
「桜河、ちょっと酔ってるでしょ?」
「んー、そうかも。」
珍しく素直に認めた桜河は、突然足を止める。
そして、それに合わせて振り返る私の唇をそっと奪った。
チュッと小さいなリップ音が静かな田舎道に響いた。
「ちょっ…外で何してんの!?」
「こんな時間にこの道通るヤツ、滅多にいねぇし…誰も見てねぇよ。」
普段の彼からは考えられない行動に動揺して、思わずその身体を押し返してしまった。
それが不満だったのか、彼はムッとした顔をする。
「そ、うかもしれないけど…」
確かにこの町の人はあまり夜遅くに出歩くことはないけど…
一応人がいないか確認するために、辺りをキョロキョロと見回してみる。
誰もいないことに安堵の溜息をこぼすと、不意に腕を引かれた。