初恋マリッジ~エリート外交官の旦那様と極上結婚生活~
近い将来、彼との間に子供を授かりたいとは思っている。けれど、最後の仕事となる来年の三月のピアノの発表会は万全の体調で迎えたいし、海外に赴任するときに妊娠していたらなにかと大変そうだ。
「しばらくは、ふたりがいい」
「そうか。俺も同じ考えだ」
彼がコクリとうなずき、私を軽々と抱き上げてベッドまで移動する。
シワひとつないシーツの上に体が下ろされると同時に、彼がドレスの裾を豪快にまくり上げた。
「キャッ」
反射的に声をあげてドレスの裾を押さえても、彼の動きは止まらない。
「ガーターベルトか。そそられるな」
あらわになった太ももに身に着けていた、白いレースとブルーのリボンをあしらったガーターベルトを見た彼が口角を上げる。
「トイレのときにストッキングを脱がなくて済むから楽ですよって、ドレスショップの店員さんに勧められたの」
決して誘惑するために身に着けたのではないという言い訳をしていると、彼が「そうか」とつぶやいて私の脚に触れた。
足首に添えられた手がふくらはぎを駆け上がり、太ももをゆっくりすべっていく。
時間をかけて美しく着飾った姿を崩したくないのに、甘い刺激に堪え切れず体がピクリと反応してしまう。